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留学
「留学」ビザは、外国の方が日本の教育機関で学ぶために必要な在留資格です。
対象となる教育機関は、文部科学省が認可した日本語学校、介護福祉士養成施設、大学、短期大学、専門学校などが含まれます。

 

目的:
日本の教育機関において、教育を受けることを目的とする場合に取得するビザです。

対象となる教育機関と入学要件の概要:
以下に、主な教育機関の種類と一般的な入学要件の概要を示します。
具体的な要件は各学校によって大きく異なるため、必ず志望する学校の募集要項を確認してください。

1. 文部科学省認可の日本語学校
目的:日本語能力の向上、日本の文化や社会の理解
入学要件の例:
・12年以上の学校教育を修了していること(高校卒業以上)
・日本語学習歴(学校や独学など、学校によって必要な学習時間やレベルが異なる)
・十分な経済的保証があること(学費や生活費を支弁できること)
入学試験の例:
・書類選考(入学願書、最終学歴証明書、成績証明書、日本語学習歴証明書、経済的保証に関する書類など)
・筆記試験(日本語の基礎能力を測るテスト)
・面接(日本語でのコミュニケーション能力や学習意欲などを確認)
必要書類の例:
・入学願書
・最終学歴証明書
・成績証明書
・パスポートのコピー
・写真
・経済的保証に関する証明書(銀行残高証明書、送金証明書、奨学金証明書など)
・経費支弁者の在職証明書、収入証明書
・日本語学習歴証明書
・身元保証書(日本在住の保証人が必要な場合)
・その他、学校が指定する書類

2. 介護福祉士養成施設(専門学校など)
目的:日本の介護福祉士資格の取得
入学要件の例:
・12年以上の学校教育を修了していること(高校卒業以上)
・日本語能力(N2レベル程度以上が求められることが多い)
・特例として、文部科学省認可の日本語学校で6ヶ月以上学び、日本語能力試験N4以上を取得し、日本語で行われる授業を十分理解できると判断された場合
・学校によっては、事前の介護経験や適性検査がある場合もある
・十分な経済的保証があること
入学試験の例:
・書類選考
・筆記試験(日本語、一般常識、専門科目など)
・面接(日本語でのコミュニケーション能力、学習意欲、介護への適性などを確認)
・適性検査
・必要書類の例:
・入学願書
・最終学歴証明書
・成績証明書
・日本語能力試験合格証明書
・パスポートのコピー
・写真
・経済的保証に関する証明書
・経費支弁者の在職証明書、収入証明書
・身元保証書(必要な場合)
・その他、学校が指定する書類

3. 大学・短期大学
目的:学士号、修士号、博士号、または短期大学士の取得
入学要件の例:
・大学学部: 12年以上の学校教育を修了していること(高校卒業以上)、またはそれと同等以上の学力があると認められること
・大学院: 大学を卒業していること、またはそれと同等以上の学力があると認められること
・日本語能力: 日本語で行われる授業を理解できる程度の日本語能力(N2レベル以上が目安、学校や学部・学科によって異なる)または英語能力(英語で行われるプログラムの場合)
・学力試験: 各大学・学部・学科が実施する学力試験に合格すること
・十分な経済的保証があること
入学試験の例:
・書類選考
・筆記試験(日本語または英語、専門科目)
・面接(日本語または英語でのコミュニケーション能力、学習意欲、研究計画などを確認)
・小論文

・実技試験(芸術系学部など)
必要書類の例:
・入学願書
・最終学歴証明書
・成績証明書
・卒業証明書(大学院の場合)
・日本語能力試験またはTOEFL/IELTSなどのスコア
・推薦状
・研究計画書(大学院の場合)
・パスポートのコピー
・写真
・経済的保証に関する証明書
・経費支弁者の在職証明書、収入証明書
・身元保証書(必要な場合)
・その他、大学が指定する書類

4. 専門学校(大学以外の専門的な知識・技術を学ぶ学校)
目的:専門的な知識・技術の習得、資格取得
入学要件の例:
・12年以上の学校教育を修了していること(高校卒業以上)
・日本語能力(N2レベル程度以上が望ましいことが多いが、学校や学科によって異なる)
・学校によっては、事前の知識や適性検査がある場合も
・十分な経済的保証があること
入学試験の例:
・書類選考
・筆記試験(日本語、一般常識、専門科目など)
・面接(日本語でのコミュニケーション能力、学習意欲、学ぶ分野への関心などを確認)
・適性検査
・実技試験(分野による)
必要書類の例:
・入学願書
・最終学歴証明書
・成績証明書
・日本語能力試験合格証明書(必要な場合)
・パスポートのコピー
・写真
・経済的保証に関する証明書
・経費支弁者の在職証明書、収入証明書
・身元保証書(必要な場合)
・その他、学校が指定する書類

「留学」ビザ申請に必要な主な書類:
上記の入学許可を得た後、「留学」ビザを申請する際には、一般的に以下の書類が必要となります。
ただし、日本にある学校を通じて申請する場合と、海外の日本大使館・領事館を通じて申請する場合で、手続きや必要書類が異なることがあります。
・在留資格認定証明書交付申請書(日本の学校が代理で申請することが多い)
・パスポート
・写真
・入学許可書のコピー
・最終学歴を証明する書類
・経済的保証に関する証明書(預金残高証明書、奨学金支給証明書など)
・経費支弁者の在職証明書、収入証明書
・その他、入国管理局が求める書類

外国人留学生のための奨学金について
日本で学ぶ外国人留学生の皆さんにとって、奨学金は学費や生活費の経済的な負担を軽減するための重要な支援制度です。
様々な種類の奨学金があり、申請資格や金額、支給期間などが異なります。
ここでは、主な奨学金の種類、申請方法、注意点などを解説します。

1. 主な奨学金の種類
外国人留学生が申請できる奨学金は、大きく分けて以下のものがあります。
・日本政府奨学金(国費外国人留学生奨学金): 日本政府(文部科学省)が提供する最も代表的な奨学金です。
・種類: 大使館推薦、大学推薦、学内選考採用、日韓共同高等教育留学生交流事業などがあります。
・対象: 大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程、日本語教育機関に在籍する留学生。
・特徴: 支給額が比較的多く、学費免除の措置がある場合もあります。選考は厳しく、成績や研究計画などが重視されます。

日本学生支援機構(JASSO)奨学金: 日本学生支援機構が提供する奨学金です。
・種類: 学習奨励費(学部、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程に在籍する私費外国人留学生対象)、渡日準備金(一部の国費外国人留学生対象)などがあります。
・対象: 私費外国人留学生が主ですが、一部国費外国人留学生も対象となる場合があります。
・特徴: 学習奨励費は、成績優秀かつ経済的に困窮している学生が対象です。
・地方自治体・民間団体奨学金: 各地方自治体や民間の財団、企業などが独自に提供する奨学金です。
・種類: 支給額や対象、選考基準は団体によって大きく異なります。特定の地域に在住・在学している留学生や、特定の分野を専攻している留学生を対象とするものが多いです。
・対象: 大学、大学院、短期大学、専門学校などに在籍する留学生。
・特徴: 募集時期や申請方法も団体によって異なるため、こまめな情報収集が必要です。


大学独自の奨学金: 各大学が独自に設けている奨学金です。
・種類: 入学試験の成績優秀者に対する免除制度や、在学中の成績優秀者、経済的に困窮している学生への給付型奨学金などがあります。
・対象: その大学に在籍する留学生。
・特徴: 大学によって制度が大きく異なるため、入学予定または在籍している大学の奨学金情報を確認することが重要です。

2. 奨学金の探し方
様々な奨学金情報を効率的に探すためには、以下の方法が有効です。
A. 所属大学・日本語学校の奨学金担当部署に問い合わせる: 最も確実な情報源です。募集要項や申請方法、学内推薦の有無などを確認しましょう。
B. 日本学生支援機構(JASSO)のウェブサイトを確認する: JASSOが提供する奨学金情報や、その他の奨学金に関する情報も掲載されています。
 ・JASSO外国人留学生のための奨学金情報
C. 地方自治体や民間団体のウェブサイトを検索する: お住まいの地域や専攻分野に関連する奨学金がないか調べてみましょう。
D. 留学エージェントに相談する: 留学エージェントによっては、奨学金に関する情報を提供してくれる場合があります。

3. 奨学金の申請方法
奨学金の申請方法は、種類によって大きく異なります。一般的な流れとしては以下のようになります。
・募集要項の確認: 奨学金の対象、申請資格、支給額、支給期間、申請期間、提出書類などを詳しく確認します。
・申請書類の準備: 募集要項に従って、申請書、成績証明書、在学証明書、推薦状、エッセイ、経済状況を証明する書類などを準備します。
・申請書類の提出: 所属大学・日本語学校の奨学金担当部署や、奨学金提供団体が指定する方法で提出します。
・選考: 書類選考、面接などが行われます。
・結果発表: 選考結果は、大学・学校を通じて、または直接本人に通知されます。

4. 奨学金申請時の注意点
奨学金を申請する際には、以下の点に注意しましょう。
・申請資格をよく確認する: 自分の国籍、在籍学校、学年、成績などが申請資格を満たしているか確認しましょう。
・申請期間を守る: 奨学金には申請期間が定められています。締め切りに遅れないように早めに準備しましょう。
・提出書類を丁寧に準備する: 不備や間違いがあると、選考に不利になる可能性があります。
・エッセイや面接対策をしっかり行う: 奨学金によっては、エッセイの提出や面接が課される場合があります。自分の学習計画や将来の目標などを明確に伝えられるように準備しましょう。
・複数の奨学金に申し込む: 一つの奨学金に絞らず、複数の奨学金に申し込むことで、採用される可能性を高めることができます。
・採用された場合の義務を確認する: 奨学金によっては、成績報告書の提出やイベントへの参加などの義務が課される場合があります。

5. その他の経済支援制度
奨学金以外にも、外国人留学生が利用できる経済支援制度があります。
・授業料減免制度: 大学や専門学校によっては、経済的な理由で学費の支払いが困難な学生に対して、授業料の一部または全額を免除する制度があります。
・アルバイト: 一定の条件を満たせば、入国管理局の許可を得て資格外活動として1週間に28時間以内のアルバイトをすることができます。ただし、学業に支障がない範囲で行う必要があります。
・学生寮: 大学や学校が運営する学生寮は、一般の賃貸物件よりも費用を抑えられる場合があります。

※重要な注意:
・奨学金に関する情報は常に変動します。
・必ず最新の情報を、所属する大学・日本語学校の奨学金担当部署や、各奨学金提供団体のウェブサイトで確認してください。
・積極的に情報を収集し、自分に合った奨学金を見つけて、充実した留学生活を送ってください。

 


第一種奨学金(無利子)
日本学生支援機構(JASSO)が提供する第一種奨学金は、利息なし(無利子)で借りることができる奨学金です。

経済的な理由で修学が困難な、成績優秀な学生を支援することを目的としています。

外国人留学生も、一定の条件を満たせば、この奨学金を申請することができます。

1. 第一種奨学金の概要
・種類: 無利子で貸与される奨学金です。卒業後、分割で返還する必要があります。
・提供元: 日本学生支援機構(JASSO)
・目的: 経済的な理由により修学が困難な、学業成績が優秀な学生を支援すること。
・対象: 大学(学部・大学院)、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程に在籍する学生(外国人留学生を含む)。

2. 申請資格(外国人留学生の場合の主な要件)
外国人留学生が第一種奨学金を申請するためには、一般的に以下の要件を満たす必要があります。

ただし、詳細な条件は年度や在籍する学校の種類によって異なるため、必ず募集要項を確認してください。
・学業成績: 学業成績が優秀であること(評定平均値が一定以上など)。
・経済状況: 経済的な理由により、修学が困難であると認められること(家計支持者の所得が一定以下など)。
・在籍学校の推薦: 在籍する大学、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程からの推薦を受ける必要があります。
・日本国籍を有しないこと: 外国籍を有していること。
・在留資格: 「留学」の在留資格を有していること。
・その他: 日本学生支援機構が定めるその他の条件を満たすこと。

3. 奨学金の金額
貸与される奨学金の月額は、在籍する学校の種類や学科、自宅からの通学か否かなどによって異なります。

以下は一般的な金額の目安です。
大学(学部):
・自宅通学:月額20,000円~54,000円(選択肢あり)
・自宅外通学:月額20,000円~64,000円(選択肢あり)
大学院(修士・博士課程):
・月額50,000円または88,000円(選択肢あり)
短期大学:
・自宅通学:月額20,000円~51,000円(選択肢あり)
・自宅外通学:月額20,000円~61,000円(選択肢あり)
高等専門学校(4・5年次):
・自宅通学:月額20,000円~51,000円(選択肢あり)
・自宅外通学:月額20,000円~61,000円(選択肢あり)
・専修学校専門課程: 学校の種類や学科によって異なります。

4. 申請方法
第一種奨学金の申請は、原則として在籍する学校を通じて行います。
・学校の奨学金担当部署に問い合わせる: 申請資格、申請期間、提出書類などの詳細な情報を確認します。
・申請書類の入手: 学校の奨学金担当部署で申請書類を受け取るか、日本学生支援機構のウェブサイトからダウンロードします。
・申請書類の作成・提出: 指示に従って申請書類を作成し、必要書類(成績証明書、経済状況に関する書類、在留カードのコピーなど)とともに学校に提出します。
・学校の推薦: 学校内で選考が行われ、日本学生支援機構に推薦されるかどうかが決定されます。
・日本学生支援機構の審査: 学校から推薦された学生について、日本学生支援機構が最終的な審査を行います。
・採用決定: 審査結果は、学校を通じて本人に通知されます。

5. 返還について
第一種奨学金は、卒業後に返還する義務があります。
・返還方法: 月賦返還(毎月、一定額を返還)が原則です。
・返還期間: 貸与総額や返還方法によって異なります。
・返還開始時期: 卒業後、一定期間(通常6ヶ月程度)を経過してから返還が開始されます。
・返還に関する説明会: 卒業前に、返還に関する詳しい説明会が学校や日本学生支援機構によって行われます。

6. 注意点
・成績基準: 第一種奨学金は、学業成績が特に優秀な学生が対象となるため、成績基準が厳しく設定されています。
・経済状況: 家計の経済状況も審査の重要な要素となります。
・学校の推薦: 学校からの推薦が得られない場合は、申請することができません。
・返還義務: 無利子とはいえ、借りたお金は必ず返還する必要があります。返還計画をしっかりと立てて利用しましょう。
・募集時期: 奨学金の募集時期は、学校や年度によって異なります。早めに情報を収集しましょう。

※重要な注意:
奨学金の申請資格、金額、申請方法などは年度によって変更される可能性があります。

必ず日本学生支援機構の公式ウェブサイトや、在籍する学校の奨学金担当部署で最新の情報を確認してください。

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